【Zenmuse L1】L1って公共測量に使えるの?

結論:発注者による

基本的に、今DJIで公開している範囲では公共測量の案を満たしているとは言えないです。
なかなか検索しても出てこないので、私なりに内容をまとめてみました。
中身の責任は負いかねますので、発注者や買い求め先とよく相談の上、こちらの情報を参考にしてください。

そもそも公共測量とは?

詳しくはまた別の機会に紹介しますが、公共測量は以下の通りに求められています。
Zenmuse L1がこれに該当しているかを順番に見ていきましょう。

https://psgsv2.gsi.go.jp/koukyou/public/uavls/index.html

まずはこれを読みましょう

満たしていない項目を認めてもらう

上の案を、以下レーザー公共測量案とします。
レーザー公共測量案では、成果品にこのようなものを求められる場合があります。

P56、成果品の作業仕様

ここの内容のうち、公開されていない情報は「速度精度」の項目です。
その他の項目に関しては検証可能だったり、マニュアル等の記載がある場合が多いですが、この速度精度だけはDJIでは公開していないですね。

なぜ速度精度等、キャリブレーション値を求められているのか?

そもそも、ボアサイトキャリブレーションもそうなのですがこの案が作られた時点では、ドローンとレーザーが別メーカーだということが多いです。
レーザーメーカーはレーザーを作り、ドローンメーカーはドローンを作り、ユーザーはそれを組み合わせるような運用が多かったです。
そこでDJIがソフトウェアからハードウェアまで、しかもドローンからレーザーまでまとめたユニットを公開したため、不必要なキャリブレーションを求められることが多い現状があります。

これはユーザーとしてはもうどうしようもない内容なので、逆に以下の内容を発注者側に了承を取ることができれば運用ができるはずです。
レーザー公共測量案によると、計画期間に提出の上了承を取ることができれば、以下の運用でも本来問題がないはずです。
(P9、作業機関による作業仕様の策定)

  • ボアサイトキャリブレーションを不要にする代わりに精度検証報告を出す
  • 精度検証に関してはP27を参考にする
  • 速度精度等、DJIで一貫して精度を求めることができる項目については不問とする
  • DJIでの機体を実際に見てもらって、精度の高さを発注者に理解してもらう

いかがでしたか?

いろいろ考えられますが、公開されていない不要な情報についてはどうしようもないです。
作業規定でもすべて沿う必要はない、発注者と相談可能という旨が書いてあるので、それに従い、十分な精度が出ることを証明した上でZenmuse L1を公共測量機器として提案してみてはいかがでしょうか。

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